世界唯一の女性文字「女書(shū)」、文化観光のシンボルに 中國(guó)湖南省
ソース:新華社作者: 2025-03-27 15:17
江永県蒲尾村にある女書(shū)の保護(hù)や発展などを擔(dān)う文化施設(shè)「女書(shū)生態(tài)園」で、女書(shū)で「福」の字を書(shū)く女書(shū)伝承人の胡欣(こ?きん)さん。(2020年1月16日撮影、永州=新華社記者/柳王敏)
?中國(guó)湖南省永州市江永県の瀟(しょう)水流域に伝わる「江永女書(shū)」は世界で唯一の女性文字として、長(zhǎng)い間神秘のベールに包まれてきた。元來(lái)、地元女性の間だけで伝承された「女書(shū)」とその文化に深く根ざした「坐歌堂」や「闘牛祭り」などの伝統(tǒng)的な習(xí)俗は2006年に第1次國(guó)家級(jí)無(wú)形文化遺産に登録された。「女書(shū)」は現(xiàn)在、獨(dú)特の文化現(xiàn)象として、江永の文化と観光を融合するシンボルになっている。
女書(shū)の起源は今も謎に包まれている。1982年11月から83年1月にかけて、中南民族學(xué)院(現(xiàn)在の中南民族大學(xué))の宮哲兵(きゅう?てつへい)教授が湖南省南部の山岳地帯でヤオ族文化の調(diào)査を行った際、江永県の上江圩鎮(zhèn)蒲尾村の高銀仙(こう?ぎんせん)さんの家でこの神秘的な文字を発見(jiàn)。その後、発表した研究成果は國(guó)際的な言語(yǔ)學(xué)界の注目を集めた。
14日、江永県蒲尾村にある女書(shū)の保護(hù)や発展などを擔(dān)う文化施設(shè)「女書(shū)生態(tài)園」。(永州=新華社記者/柳王敏)
日本の著名な女書(shū)研究者である遠(yuǎn)藤織枝氏は、女書(shū)文獻(xiàn)の體系的な整理と翻訳を行い、その研究成果は國(guó)際學(xué)術(shù)界に広く貢獻(xiàn)した。遠(yuǎn)藤氏は女書(shū)について、漢字教育を受けられなかった女性たちが創(chuàng)造した獨(dú)自の文字であり、中國(guó)の民間文化の創(chuàng)造力を體現(xiàn)していると指摘。この文字があったからこそ、當(dāng)時(shí)の女性たちの歴史や思いが現(xiàn)代にまで伝えられたとの見(jiàn)方を示している。
女書(shū)の書(shū)體は獨(dú)特で、右上がりに傾斜した菱形を呈する。筆記は上から下へ、右から左へと進(jìn)められ、句読點(diǎn)はない。筆畫(huà)は均一で細(xì)く、字面は細(xì)長(zhǎng)く、まるで優(yōu)雅に舞う女性をほうふつとさせる。
14日、江永県蒲尾村にある女書(shū)の保護(hù)や発展などを擔(dān)う文化施設(shè)「女書(shū)生態(tài)園」で撮影した女書(shū)に関する研究書(shū)籍。中央は日本人學(xué)者、遠(yuǎn)藤織枝氏の研究成果。(永州=新華社記者/柳王敏)
江永県ではここ數(shù)年、女書(shū)文化の広報(bào)活動(dòng)に力を入れ、女書(shū)に関連した文化観光を推進(jìn)しており、多くの人が同県を訪れて女書(shū)を知り、學(xué)んでいる。昨年の夏には女書(shū)と現(xiàn)地の民俗を忠実に記録したドキュメンタリー映畫(huà)「密語(yǔ)者」が中國(guó)で公開(kāi)され、大きな反響を呼んだ。現(xiàn)在、女書(shū)文化は多面的に伝承され、地域的な広がりを見(jiàn)せており、女書(shū)が示す文字の美しさと文化の創(chuàng)造力が一層顕著に現(xiàn)れている。
編集:董麗娜
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